『条件が悪いほど、おもしろい!』

建築は、与えられる様々な条件(敷地形状及び広さ・周辺環境・工事予算・家族構成・使用目的・希望条件・法規制など)をクリアーして出来上がるわけですが、
一般的には「与えられる条件が悪い」と不利と思われます。しかし、私たちはむしろ「条件が悪いほどおもしろい!」と感じています。
柔軟な思考能力で悪条件を逆手に執って発想の転換をすることで、新しい創造空間が生まれます。
私が建築家になりたいと思ったのは、少ない予算で住宅を建てようとする場合、建売住宅かプレハブ住宅しか選択肢を選べない人たちのお役にたてると
思ったからです。ローコスト住宅並びに最小限住宅を考える場合、思い切り無駄を切り捨てることで、シンプルで心地よい住宅を創ることが可能です。
又、変形の狭小地及び傾斜地なども敷地の特異性を読み、知恵と想像力で豊かな空間を創ることも出来ます。
知恵を絞るのは苦しいけれど楽しく、建築家としては最高の喜びです。
私たちはデザイン面を最優先しているようですが、実はデザインよりも大切にしているものが、大地震にも耐える丈夫な構造設計、機能性と収納を徹底的に
検討した平面計画、過不足のない設備設計、それと、もっとも大事なことは与えられたご予算の範囲で、最大限のコストバイ・パフォーマンスの高い経済設計
をベースに「使う側の立場」で考え抜いた結果が、グッドデザインになるように設計しています。
デザイン優先で使い勝手を犠牲に致しませんし、必然性のないデザインは不要と考えています。

必然の中から生まれてくる 「用の美」は、普遍的な美しさを持ち時代を越えて人々に愛されます。そのような建築を私は創りたいと思っています。

■「住まい」は、収納スペースを確保し、自然の移ろいの中で、便利で使い勝手がよく「毎日が気持ちのいい家」
■「医 院」は、不自由を常とする患者さんの、「こころに元気を与えてくれる医療空間」
■「集合住宅」は、住人の方々が、「プライドを感じることができて、10年先でもサビない佇まいを感じさせる集合住宅」
■「事務所ビル」は、社員の方々の「モチベショーンが上がるオフィス」
■「幼稚園」は、子供の目線で考え、「子供の元気に負けない安全な幼稚園」
■「商業施設」は、「記憶に残る訴求力を持った、非日常性を感じる店舗」
以上のような主旨で設計活動を行い、新築だけではなく、インテリアデザイン及び、建物の大小・低予算に関係なくリフォーム・コンバージョンも手掛けています。
特に古民家再生は「未来に残したい日本の遺産」をコンセプトに、自身のライフワークとして

「古民家再生ネットワーク」  http://www.kominka.ne.jp の代表も務めています。


様々なニーズに対応できるポテンシャルを発揮いたしますので、お気軽にご相談下さい。 平井憲一                                    HOMEに戻る